「これは、あなただけに特別、お教えするお話です」と、このような甘言を並べて近づいてくる輩がいます。ある不動産業者から戸別訪問を受け、このようなセールストークを聞いたら、まずその業者は怪しいと思ってよいでしょう。
これは不動産投資に限らず、あらゆる投資話にも共通することですが、それだけ有利な条件であれば、何も他人に知らせず、自分たちでやればよいのです。それを、いくばくかの手数料を取って他人に勧めるということは、結局、その投資をするよりも、他人に売りつけて手数料を稼いだほうが、その業者にとってはリスクも少なく、儲かるということに、他ならないのです。
電話での勧誘も非常に多いと思います。ナンバーディスプレイを契約しているのであれば、その会社がどんな電話をしているのか調べるのも良いでしょう。
迷惑電話番号サーチズ
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そもそも資本主義、自由競争の経活社会においては、それほどオイシイ話がころがっていることはありません。
自分の足で競売物件などをじっくりと探せば、なかには非常に有利な物件があるかもしれません。しかし、業者がそういう話をわざわざもってくることはありません。もちろん。不動産業者が共有しているオンラインデータベースには絶対に掲載されていません。そのような物件は、こっそりと超お得意様でキャッシュが豊富にある人に流れていくものなのです。
業者というのは、自分たちの利益はもちろんのこと、給料や営業経費、豪華な社屋の維持管理費など一切をさっぴいた、余りの部分を顧客に販売しているということを忘れてはなりません。
たとえば、ワンルームマンション投資で年10%の収益が得られるということをうたった不動産売買の話があったら、本当にいまの不動産マーケットで、このような利回りが得られるのかどうかということを調べるのです。これは、預貯金金利が1%の時に、5%の確定利回りを出している金融商品があれば、それは怪しいと考えるのと同じことです。
どのような投資商品も、マーケットの平均値から大きく離れた水準のリターンを確保するのは、極めて難しいことなのです。もちろん、短期的に大きなリターンを作ることができる不動産投資物件はありますが、基本は長期的な視点で形成するのが不動産投資。甘い話はそうそうありません。