この詐欺をおこなう場合、まず悪徳不動産仲介業者は、室内が荒れ放題になった中古マンションを、格安で購入してきます。そして、その部屋の借主を偽装して賃貸借契約を結びます。
もちろん、中古マンションの室内は、いっさいリフォームしません。言うまでもなく、この事の詐欺を働く側からすれば、少しでも大きな利益を得るために、余計なコストはかけないからですそのうえで、偽装した借主との間に、本来の賃貸相場から見て4割から5割増しの家賃で、賃貸借契約を結びます。そして、そのうえで大家さん経営をしてみたいと考えている顧客に、そのマンションを売りつけるのです。
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もちろん、顧客がそのマンションの売買契約を結ぶ前に部屋を見ることができれば、あまりのひどさに驚いて、取引は不成立になる可能性もあるでしょう。
しかし、これは不動産取引の不文律のようなもので、賃貸物件については、借主のプライバシーの問題があることから、事前に室内をチェックすることができないのです。したがって、この中古マンションを購入する顧客は、その部屋の中がどうなっているのかをまったく知らない状況で、悪徳不動産仲介業者から購入することになります。
さて、実際に不動産業者と顧客のとの間で売買契約が成立した後はどのような経過をたどるのでしょうか 。>> 数カ月たってからでないと発覚は難しい