フルローンでの不動産投資で損をする


フルローンでの不動産投資で損をする

「5年で資産10億」の落とし穴

最近、書店などでもよく見かけるこの言葉。「月給20万円の私が10億円の資産を持った」要は、マンション投資などで10億円相当の資産を保有しているということを言いたいのでしょう。

たかが月給20万円しか取っていなかった人が、わずか5年間で10億円の資産を持つまでになったといえば、ある種のサクセスストーリーのように聞こえてきます。果たしてその実体はどうなのでしょうか。

常識的に考えれば、月々20万円程度の給料しかもらっていない人が、3年、あるいは5年で10億円の賛産を持てるようになるためにはよほどのお金持ちと結婚するか、企業してIPO(株式公開) させ創業者利益を得るか、というくらいしか思い浮かびません。それ以外にはどのような方法が…

そう、実は不動産投資を使った方法なのです。どんどん、どんどん不動産を買っていくのです。 そうすれば、いずれ10億円程度の資産価値を持つ不動産を所有できるようになるはずです。

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ローンに頼って不動産を買っていく

ローンに頼って不動産を買っていく

ところで、どんどん不動産を買うのは結構なのですが、そのお金はどこから出てくるのでしょうか。 もともと10億円のキャッシュを持っているとは、とても思えません。そうです。ローンに頼るのです。これは、企業の財務内容を示すバランスシート (貸借対照表) を思い浮かべていただければ、意味がよくわかると思います。

バランスシートでは、左側に資産、右側に負債と自己資本が並んでいます。 企業経営をおこなう場合は、自己資本に加え、銀行からの借り入れや債券発行によって資金調達を行ない、その資金を有効活用することによって資産を増やしていきます。これと同じことを個人でおこなおうというわけです。

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