第二の問題点は、購入したワンルームマンションの資産価値を維持することが、非常に困難であることです。
もちろん、地価が大幅に上昇すれば、土地の持分権については上昇するので、ある程度の値上がりは期待できるのですが、問題は上物の資産価値です。購入した時は新築だったとしても、年数が経過するにつれてどんどん古くなっていきますから、それにともない、資産価値は減価せざるを得なくなります。
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それに関連して、将来のキャッシュフローをきちっと確保できるかどうかという問題もあります。 新築のワンルームマンションであれば、まだ借り手はつくかと思いますが、年数が経過して築10年、あるいは15年となった場合、新しい借り手がつくかどうか疑問です。
若い人たちは、少しでも綺麗なところに住もうと考えますし、最新の設備が整ったところに住みたいということになるはずです。
そうなると、どうしても新築のマンションが人気を集める一方、古くなったワンルームマンションは、見向きもされなくなります。 もちろん、その時には家賃をディスカウントして入居者を募るという方法がありますが、家賃を下げるということは、持ち主にとっては毎月のキャッシュフローが目減りすることを意味します。
こうした不安に対して、販売業者が家賃保証をしている物件もありますが、それもせいぜい購入から2年、あるいは3年程度の話です。家賃保証の期間が経過したら、月々の家賃が減額するリスクが浮上してきます。キャッシュフローの安定性という点を考えても、ワンルームマンション投資は極めて不利なのです。